ウイルス:ゆっくりと拡散するが危 険 その
ウイルス:ゆっくりと拡散するが危 険 そのゆっくりとした普及にもかかわらず、中東呼吸器症候群、略してMERSは生命を奪う ことができる深刻な健康上の問題を引き起こす。中東呼吸器症候群に注意 中東呼吸器症候群(MERS)は、2012年にサウジアラビアで初めて出現したウイルス性呼吸器疾患である。それは「MERS-CoV」と呼ばれるコロナウイルスによって引き起こされ る。コロナウイルスは一般的にヒトを含む哺乳類に呼吸器疾患を引き起こす。コロナウ
イルスは風邪の約 1/3 の原因である。しかし、この型は他のコロナウイルス型とは異な り、より深刻な臨床像を引き起こす。世界保健機関(WHO)によると、MERSウイルスはこ れまでに 77人に感染し、40 人が死亡した。トルコでの感染はまだ確認されていない。
MERS
ウイルスの症状 MERS の症状はインフルエンザに似ている。ウイルスに感染した人は、以下の徴候と症状
を示すことがある。 • 咳 • 呼吸窮迫 • 疲労 • 胸痛 • 発熱 • 下痢(場合によっては)
MERS
ウイルスの危険性は? MERSウイルスは、2003年に中国で 775人が死亡した原因となった SARSウイルスのよ
うなインフルエンザ様ウイルスと同じファミリーに由来する。しかし、MERSウイルスは SARSの 8 倍の致死性がある。ウイルスはサウジアラビアを中心に広がっているが、その 影響はヨルダン、カタール、アラブ首長国連邦などのアラブ諸国、イタリア、イギリス、
フランスなどのヨーロッパ諸国にも見られる。インフルエンザウイルスの亜種である MERS は、接触が長引くと人から人へと伝染することができる。呼吸障害、肺炎、腎不全
を引き起こす可能性のあるこの新しいウイルスについてはほとんど知られていない。全て の症状が
しかし、発熱、上気道感染、咳などの呼吸器疾患に似た症状がある。
MERS
の発生は? 麻疹は麻疹、天然痘、重度のインフルエンザなどの病気よりも伝染性が低い。研究者ら
は、MERSの伝染性は最小限であり、まだ流行を引き起こす可能性はないと指摘してい る。このウイルスの治療やワクチンはまだない。非常に新しい病気であるMERSがどの
ように感染しているのか、研究者たちはまだ解明していないが、ラクダやヤギからウイル スが拡散する可能性が指摘されている。







